滑液包炎とは、関節の周囲にある「滑液包(かつえきほう)」という袋状の組織に炎症が起こる状態をいいます。
滑液包は、関節や腱、筋肉が動くときに摩擦を軽減する“クッション”のような役割を果たしています。炎症が起こると腫れや痛みが出て、動作が制限されることがあります。
滑液包炎は体のさまざまな部位で起こりますが、特に多いのは以下の部位です。
肩(肩峰下滑液包炎):四十肩や五十肩に似た症状を呈することもあります。
肘(肘頭滑液包炎):長時間のデスクワークやスポーツで繰り返し圧迫されやすい部位。
膝(膝蓋前滑液包炎・鵞足滑液包炎):正座や膝をつく動作が多い人に発生しやすい。
股関節(転子部滑液包炎):ランニングや長時間の歩行で起こることがあります。
踵(アキレス腱周囲滑液包炎):靴の圧迫やスポーツでの負荷が原因となることがあります。
滑液包炎の主な原因は以下の通りです。
繰り返しの摩擦や圧迫(長時間の姿勢、スポーツ動作、仕事での負荷)
外傷や打撲(転倒など)
加齢による変性(関節の動きの変化で炎症が起きやすくなる)
姿勢や体のバランス不良(筋肉の使い方の偏り)
滑液包炎は、症状の程度によって治療方法が変わります。
安静・患部の保護
過度な運動や姿勢を控え、炎症を悪化させないようにします。
物理療法(ラジオ波など)
ラジオ波温熱療法は、深部から温めることで血流を改善し、炎症の軽減や組織の修復を促します。薬に頼らずに自然治癒力を引き出す効果が期待できます。
手技療法・ストレッチ
周囲の筋肉や腱の柔軟性を高め、患部への負担を減らします。
バランス改善アプローチ
滑液包炎は「局所の炎症」だけでなく、体全体のバランス不良から起こる場合も多いため、姿勢改善や筋肉の調整を行い、再発しにくい状態を作ります。
医療機関との連携
腫れや炎症が強い場合、整形外科での消炎鎮痛薬の処方や注射療法が行われることもあります。当院では必要に応じて医療機関をご紹介しています。
A:可能性があります。
膝の前(膝蓋前部)には滑液包があり、正座や膝をつく動作を繰り返すと炎症が起きやすくなります。整形外科や整骨院での診察をおすすめします。
A:症状は似ていますが、原因が異なります。
四十肩・五十肩は関節包や腱板の炎症・拘縮が主ですが、滑液包炎は肩峰下の滑液包の炎症が中心です。どちらも肩の動きに制限を生じやすいため、正確な評価が必要です。
A:深部から温め、血流を改善し炎症の軽減を助けます。
慢性的な滑液包炎では、組織の回復を促し、痛みや腫れの軽減に有効です。薬に頼らない自然治癒力を引き出す治療法として整骨院でも導入されています。
A:軽症であれば自然に回復することもあります。
ただし原因が「体の使い方の偏り」や「姿勢不良」である場合、放置すると再発することが多いため、根本的にバランスを改善する治療が望ましいです。
A:手技療法・ストレッチ・ラジオ波・バランス調整などです。
炎症のある部位に直接刺激を加えるだけでなく、体全体の筋肉や関節のバランスを整えることで、患部に負担がかかりにくい状態を作ります。
滑液包炎は、局所的な炎症だけでなく、体全体のバランスの乱れが背景にあることが多い疾患です。
膝・肩・肘・股関節・踵に多く発生
繰り返しの摩擦や圧迫、姿勢不良が原因
ラジオ波治療で炎症の軽減・組織修復をサポート
根本改善には全身バランスの調整が重要
ごとう整骨院では、ラジオ波温熱療法と全身バランス改善の施術を組み合わせ、再発予防まで見据えた治療を行っています。
当日予約はお電話(0227398139)によるお問い合わせにご協力ください。
ごとう整骨院 院長
柔道整復師 後藤大