TRAFFIC-ACCIDENT2022.9.14

交通事故による外傷について②

タイトル通り、交通事故による外傷について②です。

先日外傷について①の記事を上げましたが、そちらを確認いただく場合はこちらのリンクからどうぞ

交通事故による外傷について①

 

お読みいただいた通り、①は『むちうち損傷』についてでした。

今回の外傷について②はあまり聞き馴染みのない外傷かもしれません。

その名も『シートベルト損傷』です。

・・・名前だけで大体想像ができてしまう外傷ですね。

車を運転する際(同乗者でも同様)に身を守るために必ず締めるシートベルトが怪我につながるってどういうこと?と思う方もいるかもしれませんが、交通事故における衝撃というのはそれ程のものということです。

ですがこれ、名前を聞いて「なぁんだ…大したことなさそう」なんてとんでもない勘違いですからね!

正しくシートベルトを締めている場合は鎖骨や胸部(肋骨)、骨盤部の打撲程度で済みます(衝撃の度合いによっては骨折することもあることはあるケド・・・)。

しかし、不適切なシートベルトの締め方をしていると、腹腔部の過剰圧迫により内臓や重要血管の損傷を伴い重症化や生活に支障が出るほどの後遺症を残すこともあります。最悪命を落とすことも・・・。

腹部だけではなく、シートベルトを緩く締めることで首の前に斜めがけの部分が滑ってきて頚部の脊髄神経損傷といった症例もあると聞きます。

身を守るためのものでも不適切な使用ではかえって危険なものになります。シートベルトを頑なに「しない!」「したくない!」という人がどれほどいるかは知りませんが、車に乗るほとんどの人はシートベルトを締めることと思います。その際に正しい位置にベルトがかかっているか確認してください。免許を持っている人は必ず習ったはずです。忘れてしまった人は施術のついでに聞きにきてください。知識を含めた自由診療も受け付けております(笑)

 

ちなみにレースなどで使用されているフルハーネスや4点式と云わるシートベルトですが、安全性は確かなんですが操作性の低下や身体の自由度が低すぎるなどの理由から公道では違法とのことです。

 

安全装置としてのシートベルトですが、怪我をする恐れがあるからしないとなるのではなく、命を守るためにリスクを少しでも減らそうという考え方が僕は大事だと思います。

命あっての物種ですね。人の体というのはきちんと予防していたり、しっかり治療さえすれば元の身体に戻るものの方が多いので、早期治療を心がけてください!

 

ごとう整骨院 院長

柔道整復師 後藤大

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